【女性AGAとは?】前髪の分け目が薄い原因と治療法を解説

「最近、髪のボリュームが減ってきた気がする…」
「前髪がぱっくり分かれて、ちょっと薄く見えるかも…」

このような変化があると、年齢のせいかなと様子を見てしまう方も少なくありません。しかし、女性の薄毛にはFAGA(女性男性型脱毛症)やFPHL(女性型脱毛症)が関係していることがあります。

女性の薄毛は、見た目の変化だけでなく、気持ちの面でも大きな負担になりやすい症状です。山形や寒河江周辺で医療機関を探している方の中にも、髪の変化に不安を感じている方がいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、女性AGAの特徴、原因、治療の考え方について、患者さん向けにわかりやすく解説します。

目次

女性AGA(FAGA)とは?

FAGAとは、女性にみられる男性型脱毛症に似たタイプの薄毛のことです。最近では、女性の薄毛全体を広くFPHL(女性型脱毛症)と呼び、その中の一部にFAGAが含まれると考えられています。男性のAGAは男性ホルモンの影響が大きいことで知られていますが、女性の場合はそれだけではありません。加齢、更年期、出産後の変化、ストレス、生活習慣の乱れなどが重なり、ホルモンバランスが変化することで、髪が細くなったり、分け目が目立ちやすくなったりします。

女性では、男性のように生え際が大きく後退するよりも、

  • 分け目が広がる
  • 前髪のボリュームが減る
  • 髪全体が細くなる

といった変化として気づかれることが多いのが特徴です。

髪には「毛周期」があります

理事長 小山

髪の毛は、ずっと伸び続けているわけではありません。

1本ずつ、生える・育つ・抜けるという周期をくり返しています。これを毛周期(もうしゅうき)といいます。毛周期は大きく3つに分かれます。

成長期

髪が元気にぐんぐん伸びている時期です。毛の根元にある「毛母細胞(もうぼさいぼう)」が活発に働いて、新しい髪をどんどん作ってくれます。全体の約90%の髪がこの成長期にあり、この期間はふつう3〜5年ほど続きます。

退行期

髪の成長スピードがだんだんゆっくりになっていく時期です。毛母細胞に栄養を届けている「毛乳頭(もうにゅうとう)」の働きが弱まり、髪の成長がストップに向かっていきます。この時期はだいたい2〜3週間ほどです。

休止期

髪の成長が完全に止まって、毛母細胞もしばらくお休みに入る時期です。毛乳頭も縮んで、活動をストップします。休止期はおよそ2〜3ヶ月続き、そのあいだに次の新しい髪の準備が進み、タイミングが来ると自然と古い髪が抜け落ちます。全体の10〜20%ほどの髪が、この休止期にあるといわれています。

健康な頭皮でも毎日ある程度の抜け毛はあります。一般的には、1日に100本程度までの抜け毛であれば、すぐに異常とは限りません。ただし、FAGAではこの毛周期が乱れ、髪が十分に育つ前に抜けやすくなるため、細く短い髪が増え、全体として薄く見えやすくなります。

どうして女性の髪が薄くなるの?

女性の薄毛には、ひとつの原因だけでなく、いくつかの要因が重なっていることが少なくありません。

ホルモンバランスの変化

加齢や更年期、出産後などは、女性ホルモンのバランスが変わりやすい時期です。その影響で、相対的に男性ホルモンの影響を受けやすくなり、薄毛につながることがあります。

ストレスや生活習慣の乱れ

睡眠不足、偏った食事、喫煙、過度の飲酒などは、頭皮や髪に必要な栄養や血流に影響します。髪も体の一部ですので、生活リズムの乱れは髪の状態にも表れます。

無理なダイエット

過度な食事制限をすると、髪の成長に必要なたんぱく質、鉄分、亜鉛などの栄養が不足しやすくなります。その結果、髪が細くなったり、抜け毛が増えたりすることがあります。

女性の薄毛はFAGAだけではありません

分け目が目立つからといって、すべてが女性AGAとは限りません。似たような症状でも、原因が異なることがあります。

円形脱毛症

突然、丸く髪が抜ける病気です。自己免疫の異常が関係すると考えられており、FAGAとは治療法が異なります。

牽引性脱毛症

髪を強く結ぶヘアスタイルを続けることで、生え際や分け目に負担がかかり、薄くなることがあります。

カラーやパーマ、頭皮への刺激

繰り返しのカラーやパーマ、頭皮に合わない整髪料などが負担になることもあります。

このように、女性の薄毛は原因によって対策が変わるため、自己判断だけで進めず、まずは原因を見極めることが大切です。

女性AGAではどのような治療を行うの?

治療は、症状や体質、生活背景に合わせて選びます。代表的なものは、塗り薬飲み薬です。

ミノキシジル(飲み薬・塗り薬)

ミノキシジルは血管を広げて血流をよくしてくれる薬です。血流がよくなると、髪を作るための細胞に栄養がしっかり届くようになり、髪の成長が期待できます。 髪が太くなったり、成長期が長くなったり、発毛効果が期待できます。

飲み薬

もともと血圧を下げるお薬として使われていたこともあり、「立ちくらみ」や「めまい」、「頭痛」、「むくみ」などの症状が出ることがあります。もし「ちょっとおかしいな」と感じたら、無理せず早めに医師に相談してくださいね。また、もともと低血圧の方や心臓に不安がある方、妊娠中の方は、使用を避けたほうが安心です。

塗り薬

日本皮膚科学会のAGA・FAGAガイドラインでも「効果が期待できる」と評価されている塗り薬です。FAGA(女性の薄毛)の治療薬はまだ限られていますが、このお薬は、しっかりとした効果があると認められているんですよ。

しょう吉

ミノキシジルを使い始めると、最初のころに「初期脱毛」と呼ばれる現象が起こることがあります。これは、髪の細胞が元気になって、休んでいた髪が生え変わろうと動き出すために起こるものです。はじめは「えっ、抜けてる!?」と不安になるかもしれませんが、これはお薬が効き始めているサイン。焦らず、あわてず、コツコツと治療を続けていくことが大切です。

スピロノラクトン

スピロノラクトンは、もともとは体のむくみを取るための利尿薬(おしっこを出しやすくする薬)として使われてきた飲み薬です。ですが最近では、FAGAの治療にも使われるようになっています。それは、この薬に「抗男性ホルモン作用」があるから。具体的には、脱毛の原因とされるDHT(ジヒドロテストステロン)が受容体と結びつくのを防いだり、卵巣で男性ホルモンが作られるのを抑えたりする働きがあるため、FAGAへの効果が期待されているんです。
副作用として、血圧が少し下がったり、めまいやふらつきが出ることがあります。また、人によっては胸のハリを感じたり、生理の周期が不規則になることもあるようです。「なんだか体に合わないかも…」と感じたときは、無理をせず、早めに医師に相談してくださいね。

フィナステリド・デュタステリドは女性に使える?

男性のAGA治療でよく使われる内服薬ですが、女性への使用は原則禁止されています。妊娠中の使用は胎児に影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。妊活中・授乳中の方も含め、絶対に自己判断で使用しないようにしましょう。

こんなときは受診を考えましょう

次のような場合は、一度医療機関への相談をおすすめします。

  • 前髪の分け目が以前より広くなった
  • 髪全体のボリュームが減ってきた
  • 抜け毛が急に増えた
  • 地肌が透けて見えるようになった
  • 出産後や更年期以降に髪質が変わった
  • 円形に抜けている部分がある

女性の薄毛は、早めに原因を確認することで、治療や生活改善につなげやすくなります。

AGA治療にかかる費用の目安

AGA治療は、一般的に自由診療(保険適用外)です。AGA治療の料金は、AGA専用サイトにてご案内しております。詳しくはそちらをご覧ください。

まとめ

前髪の分け目が目立つ、髪のボリュームが減ったと感じるとき、背景に女性AGA(FAGA)や女性型脱毛症(FPHL)があることがあります。ただし、女性の薄毛はホルモンバランスだけでなく、生活習慣、栄養状態、ストレス、円形脱毛症、ヘアスタイルの影響など、さまざまな要因で起こります。大切なのは、見た目の悩みとして我慢し続けることではなく、原因に合った対処を選ぶことです。治療はすぐに大きな変化が出るとは限りませんが、医師と相談しながら継続することで改善が期待できる場合があります。

監修医師:医療法人社団月山会 理事長 小山 翔平

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