
リハビリテーション科では、整形外科診療と連携し、怪我や病気による「障害」に対して適切なリハビリを提供しています。山形県寒河江市に位置する当クリニックでは、患者さま一人ひとりの状態に合わせたプランで、日常生活への早期復帰を目指します。痛みを適切にコントロールしながら、機能改善や二次的な障害を防ぐリハビリを行い、回復を全力でサポートします。リハビリは早期に始めることが重要です。過度な安静は筋力低下や関節の硬化を招き、回復を遅らせる原因となるため、専門スタッフが無理のない範囲で最適な訓練をサポートします。
リハビリの流れ
当クリニックでは、健全な保険診療を行うために、リハビリの基本時間を20分または40分程度と設定しています。患者様に十分な治療とサポートを提供できるよう、効率的なプログラムを実施しております。
初回のリハビリでは、主に問診や身体評価を行い、患者様の状態を詳しく把握します。そのため、具体的な治療や自主トレーニングの指導は2回目以降となる場合があります。
リハビリの通院頻度や回数は、疾患や症状、患者様のご希望によって異なりますが、当院では初回~5回目までのリハビリを1セットとして考えています。少なくとも1セットは継続的に介入させていただくことで、より効果的な回復を目指します。
当院のリハビリは基本的に予約制となります。リハビリ予約の日時変更をご希望の場合は、必ずお電話にてお問い合わせください。
リハビリの診療報酬の目安
- 医療保険での運動器疾患のリハビリは約20分(1単位)で診療報酬170点となります。当クリニックでは約40分(2単位)で診療報酬340点(3400円×1~3割負担)を基本としています。
- 物理療法は、リハビリ補助者が行う場合と理学療法士が行う場合とでは料金が異なります。
1.リハビリ補助者の場合
物理療法2つで約20分(8~10分×2)とし、診療報酬は35点です。
2. 理学療法士の場合
- 物理療法の他に運動療法・徒手療法・評価等があるため、物理療法の数や時間には変動があります。総合的な治療時間が約40分で340点です。
- 月に1度「リハビリテーション総合実施計画書」を作成し「リハビリテーション総合計画評価料(300点)」を算定する場合がございます。リハビリを実施する上で定期的に評価・計画を実施することが厚生労働省により定められています。
- 介護保険の認定を受けている患者様には、3か月に1度「目標設定支援管理料(初回 250点、2回目から100点)」を算定する場合がございます。
診察料について
診察料 | 1割負担 | 2割負担 | 3割負担 |
物理療法 | 約110円 | 約220円 | 約320円 |
運動器リハビリテーション | 約410円 | 約830円 | 約1,240円 |
保険診療でリハビリができるかどうかは医師の診断のもと、適応となるご病気・お怪我があった場合に限ります。当院でのリハビリをご検討したい患者様は、まずはしっかりと診察させていただきますので、受診・診察をご検討ください。
リハビリテーション科 代表挨拶

理学療法士:日塔 善之
リハビリ部長
氏名 | 日塔 善之(にっとう よしゆき) |
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出身地 | 山形県寒河江市 |
資格 | 日本理学療法士協会 認定理学療法士(運動器)、大学院修士課程(理学療法学分野)、 住環境コーディネーター2級、デジタイザーマスター、安眠インストラクター |
● リハビリ部長からのメッセージ
“リハビリで地域の健康を守り、地域の皆様に愛されるチームを目指す”
“リハビリで地域の健康を守り
地域の皆様に愛されるチームを目指す”
当クリニックのリハビリテーション部の部長を務めております、理学療法士の日塔善之と申します。
当クリニックは、整形外科クリニックとして「リハビリテーションの充実」に強みを持つ施設です。単なる治療や対症療法で終わりではなく、痛みの根本原因に向き合い、「体の動きが楽になる」「もっと動けるようになる」「再発させない」ことを大切にしたリハビリに力を入れています。
私たちは、肩・膝・腰などの運動器疾患はもちろんのこと、スポーツ障害、骨折後、手術後、慢性の関節痛など、幅広い整形外科疾患に対して個別的にリハビリを提供しています。

整形外科クリニックならではの利点として、医師とリハビリスタッフが密に連携できる環境があり、「診断」から「リハビリ計画の立案・実施・再評価」までをスムーズに行える点が挙げられます。医師の意向と、患者さまの生活目標の橋渡し役として、私たちリハビリスタッフが全力でサポートします。
また当クリニックでは、医療保険のリハビリのみならず、介護保険分野のリハビリも実施しております。自宅での生活や介護環境を踏まえた在宅での「訪問リハビリ」や自宅まで送迎を行い、当クリニックで90分の体操や個別リハビリを行う運動に特化した「通所リハビリ」などの介護保険分野にも積極的に取り組んでいます。加えて、地域の医療機関や介護事業所とも連携し、地域包括ケアの一翼を担う存在としての責任も果たしてまいります。
「今できることを少しでも増やしたい」「痛みと付き合いながらでも、元の生活に戻りたい」そういった想いを大切にし、医療と生活をつなぐリハビリを日々実践しています。
専門性の高いリハビリスタッフ
リハビリテーション部のスタッフは、理学療法士・作業療法士・柔道整復師・健康運動指導士・リハビリ助手を含め、30名を超えるスタッフ数となりました。国家資格を有する専門職が在籍し、それぞれが運動器疾患やスポーツリハビリ、徒手療法、呼吸循環ケア、地域リハビリテーションなどに関する研修・認定資格を取得しています。例えば
- 日本理学療法士協会 認定理学療法士(運動器)
- 認定理学療法士(スポーツ)
- 認定理学療法士(脳卒中)
- 3学会合同呼吸療法認定士
- 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
- 女性アスリートコンディショニングエキスパート研修修了
- スポーツ栄養プランナー
- PHI ピラティスインストラクター
- インソールコーディネーター
- 骨粗鬆症マネージャー
- 認定訪問療法士
- 福祉住環境コーディネーター
など様々な資格を取得しているスタッフが在籍しております。このように、専門性と経験を兼ね備えたチーム体制により、患者さま一人ひとりの症状・背景・目標に応じたオーダーメイドのリハビリテーションを可能にしています。
本館・別館に広がるリハビリ環境
環境面として、リハビリ室を広く確保しており、本館と別館の2ヶ所でリハビリを行うことができます。壁には一面の鏡を設置し、自分の姿勢や歩き方、動き方をチェックしながらリハビリできるような環境となっております。さらに当クリニックの機器には、超音波、衝撃波、干渉波、体組成計、ウォーターベッド、空圧式の筋トレマシン、トレッドミル(いわゆるウォーキングマシン)、フィットネスバイク(二重課題ができるものもあり)、多様な用途のレッドコード、リハスタッフ専用のエコーなど、医療機器メーカーとも連携し、様々な最新機器も取り揃えた施設となっております。
“人と向き合う”リハビリチームとして
私たちリハビリチームは、常に“人と向き合うリハビリテーション”を心がけています。患者さま一人ひとりの人生に寄り添い、「痛みのない生活」・「自分らしい毎日」に貢献できるように日々研鑽を重ねております。今後も“リハビリの力”によって、目の前で問題を抱えている患者様の健康と生活を全力で支えてまいります。また、地域の皆さまにとって「頼れるリハビリの専門チーム」であり続けられるよう、これからも邁進していきます。
リハビリに関して不安や疑問がある方は、どうぞお気軽にご相談ください。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
● リハビリ部長:日塔善之の紹介
2000年 | 寒河江市立寒河江小学校 卒業 |
2003年 | 寒河江市立陵東中学校 卒業 (ソフトテニス: 中学3年時 地区大会団体・個人優勝、 生徒会会長) |
2006年 | 山形県立山形南高等学校 卒業 (ソフトテニス:高校3年時 山形県大会個人ベスト8、東北大会出場) |
2010年 | 山形県立保健医療大学 保健医療学部 理学療法学科 卒業 |
2010年 | 山形県立保健医療大学大学院 保健医療学研究科 保健医療学専攻 理学療法学分野 入学 |
2010〜2012年 | 介護老人保健施設メルヘン 非常勤勤務 |
2010〜2013年 | 山形市立病院済生館 リハビリテーション科 非常勤勤務 |
2013年 | 山形県立保健医療大学大学院 保健医療学研究科 保健医療学専攻 理学療法学分野 卒業 |
2013〜2021年 | 済生会 山形済生病院 勤務 (2013~2015 脳血管・呼吸器リハチーム、2015~2021 整形外科リハチーム) |
2014年〜 | 山形県理学療法士協会 公益事業部所属 |
2019年 | 日本理学療法士協会 認定理学療法士(運動器)取得 |
2021年 | おやま整形外科クリニック勤務 |
2021年 | ボディメンテナンス Physi Labo代表(個人) (地域や医療者に向けたセミナーの開催や身体コンディショニング・インソール調整・ドライヘッドスパなどの活動も実施。) |
趣味
- スポーツ(ランニング、ソフトテニス、サッカー、スノーボード)
- アウトドア、キャンプ
- ドライブ、温泉巡り、国内外旅行
- イベント・お祭り(花火大会、音楽フェス、ライブ)
論文・研究発表等
- 立位及びステップ位での下肢荷重量がヒラメ筋H反射に及ぼす影響
日塔善之、真壁寿、鈴木克彦 東北理学療法学、27巻、2015、PP65-70 - 2010 第28回東北理学療法学術大会 ホールドリラックスの回数によるハムストリングスの伸張効果の変化
- 2013 The 12th International Congress of Asian Confederation for Physical Therapy (ACPT) アジア理学療法学術大会(In台湾) EFFECTS OF BODY WEIGHT ON SOLEUS H-REFLEX MODULATION IN STANDING AND STEPPING POSITONS
- 2014 第32回東北理学療法学術大会 当院における脳卒中患者に対する下肢装具療法の取り組み
- 2019 第68回東日本整形災害外科学会 当院における人工膝関節全置換術のクリニカルパスバリアンスの現状
- 2020 第38回東北理学療法学術大会 人工膝関節全置換術術後1週時のクリニカルパスバリアンスの予測
リハビリテーションコラム
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