【交通事故後の症状】むち打ち・腰痛と整形外科受診の重要性

交通事故にあった直後、「見た目にけががないから大丈夫」「少し首が重いだけだから様子を見よう」と考えてしまう方は少なくありません。

しかし、交通事故による体へのダメージは、その場でははっきり出ないこともあります。事故の翌日や数日後になってから、首の痛み、腰痛、頭痛、しびれなどが現れることもあります。特に、追突事故などのあとに起こるむち打ち症(頚椎捻挫:首の筋肉や靱帯などを痛めた状態)は、画像検査では大きな異常が見つからないこともあり、「気のせいかな」と我慢してしまいやすい症状のひとつです。

山形・寒河江で整形外科をお探しの方や、交通事故後の不調が気になっている方は、ぜひ参考になさってください。

目次

交通事故とは何か

交通事故とは、道路上で自動車、バイク、自転車、歩行者などが関わり、人がけがをしたり、物が壊れたりする出来事を指します。大きな事故だけでなく、信号待ちでの軽い追突、駐車場での接触、自転車同士の衝突、歩行中の接触なども交通事故に含まれます。そのため、交通事故は決して特別なものではありません。

車を運転する方だけでなく、自転車に乗る方、歩いて移動する方、お子さまやご高齢の方も、誰でも当事者になる可能性があります。整形外科の立場から大切なのは、「事故が起きた瞬間」だけではなく、そのあと体にどのような影響が残るかを見ることです。外から見て大きな傷がなくても、首や腰、肩、膝などに強い負担がかかっていることがあります。

交通事故は身近に起こりうるものです

交通事故の原因としては、前方不注意、わき見運転、スマートフォンの操作、スピードの出しすぎ、疲労、睡眠不足、悪天候、路面の凍結など、さまざまなものがあります。ほんの短い油断でも、体には大きな衝撃が加わることがあります。車の損傷が軽く見えても、体には想像以上の負担がかかっている場合があります。

特に交通事故では、首や腰に急激な力が加わりやすく、事故直後は軽い違和感しかなくても、あとから症状が強くなることがあります。

理事長 小山

そのため「車があまり壊れていないから大丈夫」「少し痛いだけだから平気」と自己判断しないことが大切です。

交通事故後によくみられる症状

むち打ち症(頚椎捻挫)

交通事故後に多い代表的な症状が、むち打ち症です。これは、追突事故などで首が前後に大きく振られることで、首まわりの筋肉や靱帯、関節などに負担がかかって起こります。正式には「頚椎捻挫」と呼ばれます。

  • 首や肩の痛み
  • 首の動かしにくさ
  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気
  • 手のしびれ
  • 体のだるさ

むち打ち症は、レントゲンで骨の異常が見つからなくても起こります。そのため、「検査で異常がない=問題がない」とは言い切れません。症状の出方や経過を丁寧にみていくことが大切です。

腰痛・背中の痛み

交通事故では、シートベルトによる圧迫や、衝突の瞬間に体幹へ強い力が加わることで、腰や背中に痛みが出ることがあります。最初は「少し重い」「張っている感じがする」程度でも、翌日以降に痛みが強くなることがあります。長く座っているとつらい、立ち上がるときに痛い、かがむ動作で痛むなど、日常生活に影響することも少なくありません。

打撲・骨折・脱臼

ハンドル、ダッシュボード、ドア、地面などに体をぶつけることで、肩、膝、手首、足首などを痛めることがあります。見た目は打撲のようでも、実際には骨折や脱臼を伴っている場合もあります。特にご高齢の方では、骨粗しょう症の影響で骨が弱くなっていることがあり、比較的軽い転倒や衝突でも骨折につながることがあります。腫れが強い、動かせない、体重をかけられないといった場合は、早めの受診が大切です。

事故直後に症状がなくても受診したほうがよい理由

交通事故の直後は、緊張や興奮のために痛みを感じにくいことがあります。そのため、その場では元気に見えても、時間がたってから症状が出てくることがあります。実際には、次のような経過をたどることがあります。

  • 翌日から首が回らなくなる
  • 数日後に頭痛や吐き気が出てくる
  • しびれが徐々に強くなる
  • 雨の日や寒い日に痛みが悪化する

こうした症状は、事故後しばらくしてから目立ってくることがあるため、初期の段階で状態を確認しておくことが重要です。

早めに整形外科を受診して記録を残しておくことは、適切な治療につながるだけでなく、症状の変化を把握するうえでも役立ちます。

交通事故は心にも影響することがあります

交通事故の影響は、体の痛みだけではありません。事故のあとに、不安や恐怖感が続くこともあります。たとえば、

  • 車の運転が怖くなる
  • 眠りが浅くなる
  • イライラしやすくなる
  • 集中しにくくなる

といった変化がみられることがあります。体の痛みが長引くと気持ちも落ち込みやすくなり、逆に不安が強いと痛みをよりつらく感じることもあります。そのため、交通事故後の診療では、痛みの部位だけでなく、生活への影響も含めてみていくことが大切です。

交通事故後にまず大切な対応

万が一交通事故にあった場合は、落ち着いて次のような対応を行うことが大切です。

まずは安全を確保し、必要に応じて警察へ連絡します。そのうえで、相手の情報を確認し、できるだけ早めに医療機関を受診しましょう。特に大切なのは、症状が軽くても整形外科を受診することです。時間がたってから受診すると、症状の経過が分かりにくくなることがあります。早い段階で状態を確認しておくことで、必要な治療につなげやすくなります。

整形外科でできること

整形外科では、交通事故後の首の痛み、腰痛、しびれ、打撲などに対して、症状に応じた診察や検査、治療を行います。具体的には、

  • レントゲンなどの画像検査
  • 痛み止めや湿布などの薬物療法
  • リハビリテーション
  • 物理療法(電気治療、温熱療法など)

を組み合わせながら、回復を目指します。交通事故によるけがでは、痛みを抑えるだけでなく、関節の動く範囲を保つことや、筋力の低下を防ぐことも大切です。状態に合わせて無理のない範囲で治療やリハビリを進めることで、日常生活や仕事への復帰を目指していきます。

「安静にしていればそのうち治る」と思われることもありますが、必要以上に動かさない期間が長くなると、かえって回復が遅れる場合もあります。そのため、医師の診断のもとで適切な治療を受けることが大切です。

まとめ

交通事故とは、車やバイク、自転車、歩行者などが関わり、人のけがや物の損壊が起こる事故のことです。身近な場面でも起こりうるものであり、決して他人事ではありません。交通事故後は、むち打ち症、首の痛み、腰痛、打撲、しびれなど、さまざまな症状がみられます。しかも、事故直後には症状がはっきりせず、翌日以降に強くなることもあります。「このくらいなら大丈夫」と自己判断せず、違和感があれば早めに整形外科を受診することが大切です。

交通事故後の首の痛みやしびれ、頭痛、めまいなどでお困りの方は、山形・寒河江で整形外科をお探しの際は、おやま整形外科クリニックまでお気軽にご相談ください。

おやま整形外科クリニックでの治療費の例

初診の診察レントゲン(6方向)・処方箋
1割負担:約900円
2割負担:約1,780円
3割負担:約2,670円
再診の診察・物理療法
(電気治療、ウォーターベット)
1割負担:約110円
2割負担:約220円
3割負担:約330円
再診の診察・運動器リハビリ(理学療法士)
1割負担:約450円
2割負担:約890円
3割負担:約1,340円

監修医師:医療法人社団月山会 理事長 小山 翔平

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次