骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

健康寿命をのばすために、骨の健康を守りましょう。

私たちの骨は、日々「骨吸収(古い骨を壊す働き)」と「骨形成(新しい骨をつくる働き)」を繰り返すことで、常に新しく生まれ変わっています。この仕組みを「骨代謝」と呼び、骨の強さとしなやかさを保つうえで非常に重要な働きです。しかし、このバランスが崩れてしまうと、「骨粗鬆症」という状態に進行してしまいます。

骨粗鬆症とは、骨に含まれるカルシウムなどの成分が減り、骨がスカスカになってしまう病気です。その結果、骨折しやすくなり、特に転倒による大腿骨や背骨の骨折は、要介護のリスクを高める大きな要因となります。

女性は更年期を迎えると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少し、骨密度の低下が進みやすくなります。そのため、骨粗鬆症は高齢の女性に多くみられますが、男性や若い方でも生活習慣や病気によって発症することがあります。骨粗鬆症は、主に次の2つのタイプに分類されます。

● 原発性骨粗鬆症

全体の約9割を占めるタイプで、閉経後の女性に多い「閉経後骨粗鬆症」や、高齢者にみられる「老人性骨粗しょう症」が含まれます。また、栄養バランスの乱れや遺伝的な体質が影響することもあります。

● 続発性骨粗鬆症

関節リウマチや糖尿病、慢性の腎疾患などの病気や、ステロイド薬の長期使用が原因となるタイプです。

健康寿命をのばすために、
骨の健康を守りましょう。

私たちの骨は、日々「骨吸収(古い骨を壊す働き)」と「骨形成(新しい骨をつくる働き)」を繰り返すことで、常に新しく生まれ変わっています。この仕組みを「骨代謝」と呼び、骨の強さとしなやかさを保つうえで非常に重要な働きです。しかし、このバランスが崩れてしまうと、「骨粗鬆症」という状態に進行してしまいます。

骨粗鬆症とは、骨に含まれるカルシウムなどの成分が減り、骨がスカスカになってしまう病気です。その結果、骨折しやすくなり、特に転倒による大腿骨や背骨の骨折は、要介護のリスクを高める大きな要因となります。

女性は更年期を迎えると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少し、骨密度の低下が進みやすくなります。そのため、骨粗鬆症は高齢の女性に多くみられますが、男性や若い方でも生活習慣や病気によって発症することがあります。骨粗鬆症は、主に次の2つのタイプに分類されます。

● 原発性骨粗鬆症

全体の約9割を占めるタイプで、閉経後の女性に多い「閉経後骨粗鬆症」や、高齢者にみられる「老人性骨粗しょう症」が含まれます。また、栄養バランスの乱れや遺伝的な体質が影響することもあります。

● 続発性骨粗鬆症

関節リウマチや糖尿病、慢性の腎疾患などの病気や、ステロイド薬の長期使用が原因となるタイプです。

骨粗症の症状と検査について

骨粗症の症状

骨粗鬆症は、自覚症状がほとんどないまま進行する病気です。
骨の量が徐々に減っていっても、痛みなどの症状が出ないため、気づかずに放置されやすいのが特徴です。多くの方が、転倒して手首を骨折したり、背骨が自分の体重でつぶれてしまったりして、初めて「骨がもろくなっている」と知るケースが少なくありません。

特に高齢の方は注意が必要です。太ももの付け根にある大腿骨(だいたいこつ)を骨折すると、手術や長期の入院が必要となり、寝たきりの原因になることもあります。また、腕の付け根(上腕骨近位部)も骨折しやすい部位です。

ご自身の「骨の健康」一度チェックしてみませんか?

骨粗鬆症は、初期の段階ではほとんど症状がなく、知らないうちに進行してしまうことが多い病気です。気づいたときには骨折していた――ということも珍しくありません。特に女性は50歳を過ぎたら、一度は骨粗鬆症の検査を受けることをおすすめしています。当院では、より正確な診断のために、以下の3つの検査を組み合わせて行っています。

骨密度の検査方法として、現在もっとも信頼性が高いとされているのがこのDEXA(デキサ)法です。2種類のX線を使い、腰椎(腰の骨)や大腿骨頸部(太ももの付け根)など、骨折のリスクが高い部位を中心に測定を行います。検査は短時間で終わり、痛みもなく、体への負担が少ないのが特徴です。

診断方法

骨密度の結果は、20代の平均値(YAM=Young Adult Mean)と比較して評価します。

  • YAM値が 80~70%骨量減少
  • YAM値が 70%以下 → 骨粗しょう症(薬物治療の対象)

骨粗症の症状と検査について

骨粗症の症状

骨粗鬆症は、自覚症状がほとんどないまま進行する病気です。
骨の量が徐々に減っていっても、痛みなどの症状が出ないため、気づかずに放置されやすいのが特徴です。多くの方が、転倒して手首を骨折したり、背骨が自分の体重でつぶれてしまったりして、初めて「骨がもろくなっている」と知るケースが少なくありません。

特に高齢の方は注意が必要です。太ももの付け根にある大腿骨(だいたいこつ)を骨折すると、手術や長期の入院が必要となり、寝たきりの原因になることもあります。また、腕の付け根(上腕骨近位部)も骨折しやすい部位です。

「骨の健康」一度チェックしてみませんか?

骨粗鬆症は、初期の段階ではほとんど症状がなく、知らないうちに進行してしまうことが多い病気です。気づいたときには骨折していた――ということも珍しくありません。特に女性は50歳を過ぎたら、一度は骨粗鬆症の検査を受けることをおすすめしています。当院では、より正確な診断のために、以下の3つの検査を組み合わせて行っています。

骨密度の検査方法として、現在もっとも信頼性が高いとされているのがこのDEXA(デキサ)法です。2種類のX線を使い、腰椎(腰の骨)や大腿骨頸部(太ももの付け根)など、骨折のリスクが高い部位を中心に測定を行います。検査は短時間で終わり、痛みもなく、体への負担が少ないのが特徴です。

診断方法

骨密度の結果は、20代の平均値(YAM=Young Adult Mean)と比較して評価します。

  • YAM値が 80~70%
    骨量減少
  • YAM値が 70%以下
    → 骨粗鬆症(薬物治療の対象)

骨粗鬆症で折れやすい骨の部位

骨粗しょう症が進行すると、ちょっとした転倒や衝撃で骨が折れやすくなります。特に骨折しやすいのは以下の4つの部位です。

  • 背骨(脊椎椎体)
  • 脚の付け根(大腿骨近位部)
  • 手首(橈骨)
  • 腕の付け根(上腕骨)

これらの部位は骨折による生活への影響が大きく、早期の発見と予防がとても重要です。

骨粗鬆症の予防と治療

骨粗鬆症は、年齢やホルモンの変化だけでなく、食生活や運動不足といった生活習慣も大きく関係しています。
そのため「骨の生活習慣病」とも呼ばれ、日常生活のちょっとした見直しが、発症の予防や進行の抑制につながります。おやま整形外科クリニックでは、骨粗鬆症の早期発見と予防、適切な治療に取り組み、患者様一人ひとりに合ったサポートを行っています。

食事で骨をつくる

  • カルシウム(骨をつくる中心的な成分)
    乳製品(牛乳・チーズ など)、魚介類(ししゃも・しじみ、ひじき、わかめ など)、豆類(豆腐、納豆 など)、野菜(小松菜・チンゲン菜・いりごま など)
  • タンパク質(骨の構造の土台)
    肉類(鳥肉・赤身肉)、魚類、卵、大豆 など
  • ビタミンD(カルシウムの吸収を助ける)
    魚介類(さんま・サケ・シラス干し など)、きのこ(干ししいたけ・きくらげ など)
  • ビタミンK(骨へのカルシウムの取り込みを促す)
    納豆、野菜(小松菜、ほうれん草、春菊、大根 など)、海藻(海苔・乾燥わかめ など)

運動と日光で骨を元気に

適度な運動は、骨に刺激を与えて強く保つために重要です。
特にウォーキングや軽い筋トレ、バランス運動は、骨と筋力の両方を鍛えるのに効果的です。さらに、日光に当たることで体内でビタミンDがつくられ、カルシウムの吸収を助ける働きが期待できます。1日15分〜30分程度の軽い日光浴も、骨の健康にはプラスになります。

薬物療法

検査で骨密度が一定の基準を下回った場合、薬物による治療が必要となることがあります。骨の吸収を抑える薬、骨形成を促進する薬など、症状や体質に応じて最適な治療法を選択します。

骨吸収抑制剤

ビスフォスフォネート製剤骨を壊す破骨細胞の働きを抑えることで、骨の吸収スピードをゆるやかにし、結果として骨密度を高めます。治療効果が高く、広く使用されています。
抗RANKL抗体製剤骨吸収を促す体内物質「RANKL」の働きをブロックすることで、破骨細胞の活動を抑えます。骨の減少を防ぎ、骨の形成を助ける作用もあります。
カルシトニン製剤骨吸収の抑制とともに、強い鎮痛効果があり、特に圧迫骨折の痛みを和らげるために使用されます。
塩酸ラロキシフェン(SERM)女性ホルモンに似た働きで骨密度をゆるやかに改善します。乳房や子宮には影響せず、乳がん予防や脂質改善効果もあります。※更年期症状には効果がありません。
カルシウム製剤血中のカルシウム濃度を保ち、副甲状腺ホルモンの過剰な分泌を防ぎます。骨の代謝を安定させる役割があります。

骨形成促進剤

副甲状腺ホルモン製剤骨をつくる骨芽細胞の働きを活性化し、骨の形成を強力に促進します。進行した骨粗鬆症の治療にも使用されます。
活性型ビタミンD₃製剤食事で摂ったカルシウムの吸収を高め、骨代謝のバランスを整えます。治療の補助的役割として多く使われます。
ビタミンK₂製剤穏やかな作用ですが、骨の形成を助け、骨折のリスクを下げる効果が確認されています。

吸収抑制+形成促進

抗スクレロチン抗体製剤骨を壊す働きとつくる働きの両方に作用する新しいタイプの薬剤です。特に骨折リスクが高い方に対して使用されます。

骨密度測定会を定期開催しています

ご自身の骨の健康状態を知っていただくために、定期的に「骨密度測定会」を開催しています。骨粗鬆症は、初期には自覚症状がほとんどなく、知らないうちに進行してしまうことが多い病気です。骨密度を定期的にチェックすることで、骨の状態を早期に把握し、骨折や寝たきりのリスクを未然に防ぐことができます。測定は短時間で、痛みもなく受けていただけます。

  • 50歳以上の女性の方
  • 骨粗鬆症が心配な方
  • 健康診断では骨密度を測ったことがない方

骨密度測定会を定期開催しています

ご自身の骨の健康状態を知っていただくために、定期的に「骨密度測定会」を開催しています。骨粗鬆症は、初期には自覚症状がほとんどなく、知らないうちに進行してしまうことが多い病気です。骨密度を定期的にチェックすることで、骨の状態を早期に把握し、骨折や寝たきりのリスクを未然に防ぐことができます。測定は短時間で、痛みもなく受けていただけます。

  • 50歳以上の女性の方
  • 骨粗鬆症が心配な方
  • 健康診断では骨密度を
    測ったことがない方