骨粗鬆症(骨密度)検査の種類と違いとは?

骨密度は、血圧と同じで、機械で測ることで初めて骨の強さや脆さがわかります。
検査を受けることで、骨粗鬆症や骨折のリスクを評価できます。
これは「骨密度測定」と呼ばれています。
目次
骨粗鬆症検査を受けたほうが良い人は?
40歳以上の男性、女性です。
これは骨粗鬆症が年齢と共に起こりやすくなるためです。特に、骨粗鬆症は症状が出ないことが多いので、「測ってみたら実はかなり低かった」ということがあります。血圧と同じ感覚で、まずは機械で測ってみることをおすすめします。
骨粗鬆症検査の種類とメリットデメリット
- DXA法
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2種類のX線を用いて、脚の付け根や腰の骨密度を測ります。測定の精度が高いのがメリットです。
ただし、検査には5分ほど時間がかかります。
当院での検査は、このDXA(デキサ)法になります。 - 超音波
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超音波を使って、かかとの骨密度を測定します。放射線を使わず、手軽に検査できるのが特徴です。
ただし、測定の精度にはばらつきがあります。 - MD法
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X線を使って、手の骨密度を測定します。手軽に検査できるのが特徴です。
ただし、脚の付け根や腰の骨密度とは少し乖離があります。
骨粗鬆症検査の結果の見方
最も大切なのは「若い人と比べたときの値」です。
この値が80%を下回ると注意が必要で、70%を下回るとリスクが高まります。検査結果をもとに、医師が骨粗鬆症の診断や薬の種類を検討します。
骨粗鬆症の診断基準
- 「若い人と比べた値」が70%のとき
- 骨粗鬆症のリスクがあり、さらに「若い人と比べた値」が70〜80%のとき
- 背骨や脚の付け根を骨折しているとき
Q&A
- 骨粗鬆検査は何歳から受けるといい?
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検査は40歳から受けるのがおすすめです。
年齢とともに骨粗鬆症のリスクが高まるためです。骨粗鬆症は、症状が出たときにはすでに骨折していることもあります。
40歳を過ぎたら、症状がなくても早めに検査を受けておきましょう。 - どのくらいの頻度で骨粗鬆症の検査を受けるべきですか?
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ガイドラインでは、毎年検査を受けることがすすめられています。
これは、年齢とともに骨密度が少しずつ低下していくためです。