レバミピド(ムコスタ)

レバミピド(ムコスタ)

山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックのお薬説明


レバミピドとは

    胃の粘膜を保護するお薬の1種になります。


    レバミピドの作用・効果

    レバミピドは胃粘膜からの粘液の放出量を増やすことで胃を保護してくれるお薬です。

    <胃の働き>

    (1)消化を助ける働き+殺菌効果

    胃はタンパク質を分解し吸収しやすくするためにペプシンという消化酵素を分泌します。

    また、胃酸を分泌しておりペプシンの働きを活性化します。胃酸の正体は塩酸でとても強い酸であるため、殺菌効果もあります。

     

    (2)胃を保護する働き

    胃酸もペプシンも生体には必要不可欠ですが、これらは胃を傷つけてしまいます。

    そのため胃には自らを守るための機能が備わっています。それが胃粘膜から放出される胃粘液です。胃粘液が胃の粘膜表面を覆うことで胃酸やペプシンが出ていても傷つかないようになっています。

    <NSAIDsを服用すると・・・>

    痛み止めであるNSAIDsを服用することで胃粘膜からの粘液の放出量が減ってしまい胃を保護する働きが弱まってしまいます。そのため、NSAIDsの服用で胃の負担が大きくなり副作用に繋がります。レバミピドは胃を保護する機能を助けることでNSAIDsの服用による胃への負担を軽減してくれます。

    レバミピドの使い方

    用量用法

    錠剤

    1回1錠を1日3回服用してください。

    顆粒剤

    1回0.5gを1日3回服用してください。

    *年齢、症状により変わります。

    飲み忘れたときの対応

    ・気がついた時点で1回分を服用してください。

    ・気がついた際の時間と次に飲む時間の間隔が短い際は、飲み忘れたお薬は服用せず、次に服用する時間に1回分を服用してください。

    ・2回分を一度に服用しないようにしてください。

    服用の仕方

    ・コップ1杯の水もしくはぬるま湯で服用してください。

    レバミピドの注意事項

    副作用

    ・冷汗、じんま疹、呼吸困難 [ショック、アナフィラキシー様症状]

    ・咽頭痛、発熱、鼻血、歯ぐきの出血 [白血球減少、血小板減少]

    ・全身けん怠感、食欲不振、皮膚や粘膜などの黄染 [肝機能障害、黄疸]

     

    [ ]で示した副作用が現れる際に、最初に現れる症状になります。

    このような症状が出た場合には、すぐに医師または薬剤師に相談してください。

    妊婦・授乳婦の方へ

     ・妊婦または妊娠している可能性がある人、授乳婦は医師に相談してください。

    複数の医療機関を受診されている方へ 

    ・複数の医療機関を受診する場合や、薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずこの薬を飲んでいることを医師または薬剤師に伝えてください。

    保管方法 

     ・お子様の手の届かないところに保管してください。

    ・室温(1〜30℃)で、直射日光を避けてください。

    ・薬が残ってしまった時は、お薬を受け取った薬局にて廃棄方法を相談し、保管はせずに廃棄するようにしてください。

    山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックの処方箋

    当院では門前薬局の椿メディカル様を中心に、各薬局様で取り換えていただくことのできる処方箋を発効しております。ご自分のかかりつけ薬局にて、必ず3日以内に引き換えてもらいましょう。3日を過ぎるとお薬に変えてもらえなくなってしまいます。お気を付けください。

    治療費

    現在の薬価(2021年10月時点)

    1割負担2割負担3割負担
    先発品約***円約***円約***円
    後発品(ジェネリック)約***円約***円約***円

    まとめ

    レバミピドは胃粘膜を保護する薬で、痛み止めの副作用を和らげるために服用します。

    ロキソニンやセレッコクスといった痛み止めを服用するときには忘れずに服用するようにしましょう。

    また、胃もたれに使用する薬とは違った胃薬になります。胃もたれがある場合は医師や薬剤師に相談するようにしてください。

    監修薬剤師・医師

    1. 仲上 大貴(なかがみ だいき): 薬剤師…志薬塾塾長(https://haru001.wixsite.com/kaeru/blank-2
    2. 小山 翔平(おやま しょうへい): 日本整形外科学会 認定専門医…おやま整形外科クリニック 院長

    山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックの院長紹介

    氏名: 小山 翔平(おやま しょうへい)
    出身地: 山形県寒河江市
    資格: 日本整形外科学会 認定専門医