「腰部脊柱管狭窄症」のリハビリ

・腰部脊柱管狭窄症は下肢のしびれや痛み、筋力低下などに神経症状と間欠跛行が特徴です。多くは加齢によって椎間板の膨隆、椎間関節や黄色靭帯の肥厚、椎体・椎間板のズレが生じ、脊柱管が変形します。この変形によって、神経の通り道が狭くなり、中にある神経と栄養血管が圧迫されてしびれや痛み、筋力低下など神経症状が生じます。

・60歳以上の高齢者に好発する。好発部位は腰椎の4/5、3/4椎間とされる。

・脊柱管内での狭窄とは別に椎間板孔狭窄があり、神経根の圧迫や絞扼による神経症状を生じる。好発は第5腰椎と第1仙骨の椎間である。

・当クリニックでは、まず問診や身体評価を行います。腰痛開始の時期や部位（腰痛・下肢痛、しびれ）、どのような動作で痛みが生じるか、痛みが増悪する身体の動き、痛みが出現しない身体の動きを確認します。また生活様式や心理的状況などを問診や記名式のアンケートも行います。

・痛みの生じにくい姿勢や動作方法を紹介します。例えば、足を台に挙げて寝るような姿勢を行う。腰を屈むようにし座って休憩する。台に片足を置いて台所に立つ。シルバーカーや杖を使用して歩行するなど、楽になるような日常生活での姿勢・動作を指導します。どの動作で痛みが生じるか評価し、最適な方法を紹介します。

・自己マッサージやストレッチ方法を指導します。神経の絞扼に関連する筋肉を柔らかくすることで症状の緩和に繋げます。詳しくは当クリニックにて紹介します。

・適度な筋力トレーニングを行います。筋力低下の予防や神経の運動麻痺の改善、血流促進を目的に行います。

・しびれは神経内の血行不良により生じるため、血液循環の促進が有効です。入浴や筋収縮運動、ストレッチなど指導していきます。また血行を改善するビタミンEが不足していないか食生活も見直してみましょう。必要に合わせて電気刺激や温熱療法を実施します。

・また禁煙指導を行います。タバコに含まれる一酸化炭素は、血中のヘモグロビンと結合し、酸素とヘモグロビンの結合を阻害します。そのため、酸素を運べない身体となってしまい循環能力が劣ってしまいます。喫煙者は一酸化炭素の血中濃度が高いと言われいるため、症状にしびれがある方は注意が必要です。

・また適度な有酸素運動を実施します。有酸素運動には、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑える作用があります。また幸せホルモンであるセロトニンを増大させることも分かっています。ストレスを軽減させ、気分が爽快になることで身体的・心理的にも疼痛緩和を促していきます。

・急性痛の場合には安静を推奨することもあります。必要に応じてコルセットを使用します。

・慢性痛の場合には「痛みについての学習」も実施します。簡単な資料を用いて疼痛のメカニズムを勉強します。また不安や恐怖感、悩みなどがあることで疼痛が増悪することが分かっているため、心的状態の確認も行っていきます。

おやま整形外科クリニックでは医師の診察で必要と判断された場合にリハビリ行うことができます。リハビリは運動療法と物理療法に分かれます。”運動療法”では歩き方、関節の曲げ伸ばし方法などを、理学療法士をはじめとしたリハビリスタッフが温かく・丁寧に訓練させていただきます。”物理療法”ではマッサージ、衝撃波、超音波、電気、レーザーなど、最新の治療機器を用いて施術します。

またこれらの治療に使用する器具・機械は、インターリハ株式会社様ご協力のもと、国内・海外のメーカを問わずプロ野球チーム・プロサッカーチームも採用している最新の治療機器を準備・輸入しております。

スタッフもリハビリ室・リハビリ器具も最新鋭で最高の環境を整えておりますので、是非当院でのリハビリをご検討ください。

おやま整形外科クリニックでの治療費の例

※上記はあくまで一例です。患者さまのご年齢・レントゲンの必要撮影枚数・処方箋の内容・リハビリの内容などにより、前後することがございます。ご理解いただけますと幸いです。

おやま整形外科クリニック YouTube チャンネル: おやま整形外科クリニック

「腰のリハビリ」より

1. 日塔 善之（にっとう よしゆき）: 日本理学療法士協会 認定理学療法士…おやま整形外科クリニック リハビリ部長
2. 小山 翔平（おやま しょうへい）: 日本整形外科学会 認定専門医…おやま整形外科クリニック 院長

氏名: 小山 翔平（おやま しょうへい）
出身地: 山形県寒河江市
資格: 日本整形外科学会 認定専門医