「骨粗鬆症」のリハビリ

「骨粗鬆症」のリハビリ

山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックのリハビリ解説


概要

骨粗鬆症の予防と治療の最終目標は、骨折の防止であり、その意味において骨量減少の防止が最も重要です。予防としては危険因子を極力排除し、十分なCa摂取と適度な運動に努めるとともに、転倒などによる外傷を防止する生活の工夫が必要と言われています。骨量および骨量の減少速度を把握しておくことは、早期治療のためにも必要です。

骨粗鬆症に関与する危険因子は日常生活で不変なホルモンや加齢、遺伝などの内的因子と日常生活で調節可能な栄養や運動、生活習慣などの外的因子があり、予防については外的因子について考えることが重要と言われています。外的因子の栄養はカルシウムの摂取状態、運動は骨への刺激、生活習慣は紫外線を得るための散歩などです。そのため、骨粗鬆症の予防と治療は食事療法と運動療法が基本となります。

<食事療法>

骨量の減少や骨折の危険因子である栄養不足、カルシウム摂取不足、運動不足、お酒の飲み過ぎ、喫煙、過度のダイエットなどを出来るだけ避けることが予防の基本となります。日本では諸外国に比べてカルシウム摂取量が少ないため、乳製品、緑黄色野菜、豆類や小魚などを日常的にとるようにする。またカルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む魚やきのこ類、骨を丈夫に保つビタミンKを多く含む納豆や緑黄色野菜なども合わせてとり、バランスのとれた食事を心がけると良いでしょう。

<運動療法>

ウォーキングや軽いジャンピング運動、片脚立ちなど適度な体重負荷のかかる運動を日常的に行う。骨に力がかかることで血中のカルシウムが骨へ沈着するのを促進します。また、日光を浴びると皮膚でビタミンDがつくられるため、屋外での運動はさらに効果的です。運動のトレーニングメニューについては、下記に記載します。

<環境整備>

骨折しないように転倒の原因となるものを取り除くことも大切です。高齢者においては睡眠薬や降圧薬の服用によるふらつきに対する注意、部屋の整理整頓や段差をなくすなど生活の場を工夫することが重要です。

 

<整形外科的治療>

脊椎圧迫骨折が新たに生じたり、筋の異常緊張(筋筋膜炎)の際に激痛が起こります。鎮痛剤や安静臥床により和らぎますが、長期臥床は不動性骨萎縮をきたすので、すぐに装具を採型し、完成しだい装着させて早期に離床・歩行訓練を行います。治療に関しては骨折のみならず、内分泌学的異常を伴うことが多いので、内科的検索を行い、その方面の治療を同時に行わないと骨折も治癒しにくいと言われています。

<骨粗鬆症骨対策の運動>

※いすや机は安定しているものを使用し、平たんで滑らない場所に置いて行う。

・片脚立ち

【回数の目安】

左右1分ずつ 1日3回/強度の高い運動ができない人 1日5~10回

脚の付け根の筋肉を鍛え、バランス力を高めることで転倒予防に有効です。

①背すじを伸ばして立ち、まっすぐ前を見る。

②床につかない程度に右脚を上げ、1分間保ってから下ろす。

(終わったら左脚も同様に行う)

・しこ踏み

【回数の目安】

左右10回ずつ 1日3セット

横方向のバランス力、脚の筋肉を鍛えます。

①足を肩幅に開き、腰を落とす。

②右脚をバランスが保てる高さまで上げ、地面をたたくように脚を落とす。

(終わったら左脚も同様に行う)

・かかと落とし

【回数の目安】

10回繰り返す。1日3セット

①足を肩幅に開く。

②脚と背すじを伸ばして立ち、まっすぐ前を見る。

③つま先立ちをし、かかとを勢いよく下ろす。

※ひざや股関節に痛みがある場合、勢いを弱くするか、ひざを少し曲げる。

(余裕があれば、片脚立ちでかかと落としを行います)

山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックのリハビリの特徴

おやま整形外科クリニックでは医師の診察で必要と判断された場合にリハビリ行うことができます。リハビリは運動療法と物理療法に分かれます。”運動療法”では歩き方、関節の曲げ伸ばし方法などを、理学療法士をはじめとしたリハビリスタッフが温かく・丁寧に訓練させていただきます”物理療法”ではマッサージ、衝撃波、超音波、電気、レーザーなど、最新の治療機器を用いて施術します

またこれらの治療に使用する器具・機械は、インターリハ株式会社様ご協力のもと、国内・海外のメーカを問わずプロ野球チーム・プロサッカーチームも採用している最新の治療機器を準備・輸入しております。

スタッフもリハビリ室・リハビリ器具も最新鋭で最高の環境を整えておりますので、是非当院でのリハビリをご検討ください。

治療費

おやま整形外科クリニックでの治療費の例

1割負担2割負担3割負担
初診の診察
レントゲン
リハビリ
処方箋
約***円約***円約***円
再診の診察
物理療法
(電気治療、ウォーターベット)
約***円約***円約***円
再診の診察
運動器リハビリ
(理学療法士)
約***円約***円約***円
再診の診察
膝関節注射
運動器リハビリ
(理学療法士)
約***円約***円約***円

※上記はあくまで一例です。患者さまのご年齢・レントゲンの必要撮影枚数・処方箋の内容・リハビリの内容などにより、前後することがございます。ご理解いただけますと幸いです。

監修

  1. 日塔 善之(にっとう よしゆき): 日本理学療法士協会 認定理学療法士…おやま整形外科クリニック リハビリ部長
  2. 小山 翔平(おやま しょうへい): 日本整形外科学会 認定専門医…おやま整形外科クリニック 院長

山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックの院長紹介

氏名: 小山 翔平(おやま しょうへい)
出身地: 山形県寒河江市
資格: 日本整形外科学会 認定専門医