山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックのお薬説明
パップ剤とは
貼付剤の1つで、皮膚に貼って使用します。
お薬は、錠剤やカプセル剤、顆粒剤のような口から服用する場合は主に小腸から吸収されて効果を示します。テープ剤のような皮膚に貼って使用するお薬では皮膚から吸収され、効果を示したい部分にお薬を到達させて効果を示します。
パップ剤のメリット・デメリット
メリット
(1)冷感タイプと温感タイプがある
(2)冷感タイプでは貼った箇所が冷却される。
(3)粘着力が弱く皮膚への負担が少ない
→患部に熱を持っている場合に向いています。
デメリット
(1)サリチル酸メチルなどの特有の匂いが強い
(2)粘着力が弱く、剥がれやすい
→運動時や関節などのよく動かす部分には向いていません。
パップ剤の使い方
用量用法
ジクロフェナク、ロキソニン
1日1回患部に貼付してください。
インドメタシン、ケトプロフェン、フェルビナク、フルルビプロフェン
1日2回患部に貼付してください。
サリチル酸メチル
1日1〜2回患部に貼付してください。
*使用前に表面にあるプラスチックの膜を剥がしてください。
貼り忘れた場合の対応
・気がついた時点で1回分を貼ってください。
・気がついた際の時間と次に貼る時間の間隔が短い際は、貼り忘れたお薬は服用せず、次に貼る時間に1回分を貼ってください。
・2回分を1度に貼らないようにしてください。
・多く使ってしまった場合は薬剤師や医師に相談してください。
温湿布と冷湿布の使い分け
温湿布:新陳代謝をあげたり、血行を改善する目的で使用します。
腰痛、肩こりなど慢性的な痛みに使用します。
冷湿布:炎症や疼痛の抑制を目的として使用します。
筋肉痛や捻挫など、怪我をしたばかりの患部に熱があるときに使用します。
温湿布と冷湿布の使い分けの部分の参考ホームページです
http://www.minamitohoku.jp/health_info/kenkou_12.html
その他
その他
・貼る際は清潔にしてから貼ってください。
・使用した手で目など触れないようにしてください。
・汗をかいている場合は拭き取ってから使用してください。
(温湿布の場合)
上記に加えて
・入浴する30分以上前に剥がすようにしてください。
・入浴後はすぐに使用しないようにしてください。
パップ剤の注意事項
・ケトプロフェンでは光線過敏症の方は使用を控えてください。
貼ってはいけない場所
・怪我しているところや傷ついている箇所
・粘膜
・湿疹、発疹が出ている箇所
妊婦・授乳婦の方へ
・妊婦または妊娠している可能性がある人、授乳婦は医師に相談してください。
*ケトプロフェンは妊娠後期の方には使用できません
複数の医療機関を受診されている方へ
・複数の医療機関を受診する場合や、薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずこの薬を飲んでいることを医師または薬剤師に伝えてください。
保管方法
・お子様の手の届かないところに保管してください。
・温度が高い環境、日光や湿気を避けてください。
・開封した場合、チャックを閉じて保管してください。
・薬が残ってしまった時は、保管はせずに廃棄するようにしてください。
山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックの処方箋
当院では門前薬局の椿メディカル様を中心に、各薬局様で取り換えていただくことのできる処方箋を発効しております。ご自分のかかりつけ薬局にて、必ず3日以内に引き換えてもらいましょう。3日を過ぎるとお薬に変えてもらえなくなってしまいます。お気を付けください。
治療費
現在の薬価(2021年10月時点)
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
先発品 | 約***円 | 約***円 | 約***円 |
後発品(ジェネリック) | 約***円 | 約***円 | 約***円 |
まとめ
パップ剤は温湿布、冷湿布があることが特徴になります。
温湿布は慢性的な痛み、冷湿布は怪我をしたばかりの熱を持っているときの痛みに適しており、使い分けされていることもわかったと思います。
温湿布剤には入浴に関して他のパップ剤とは違う注意点がありますので、しっかりと把握しておきましょう。
何か困ったとこ、不安なこと、少しの体調の変化でも気になったことは医師や薬剤師に相談して、納得のいく治療方法で治療していきましょう。
監修薬剤師・医師
- 仲上 大貴(なかがみ だいき): 薬剤師…志薬塾塾長(https://haru001.wixsite.com/kaeru/blank-2)
- 小山 翔平(おやま しょうへい): 日本整形外科学会 認定専門医…おやま整形外科クリニック 院長
山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックの院長紹介
氏名: 小山 翔平(おやま しょうへい)
出身地: 山形県寒河江市
資格: 日本整形外科学会 認定専門医