ドンペリドン、メトクロプラミド(吐気止め)

ドンペリドン、メトクロプラミド(吐気止め)

山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックのお薬説明


制吐剤とは

    嘔吐の刺激が発生する消化管や嘔吐の刺激を受ける中枢神経(脳)に働き、吐き気を抑える薬になります。


    制吐剤の作用・効果

    嘔吐の仕組み

    嘔吐は延髄にあるVC(嘔吐中枢)が刺激を受けることで起こります。

    VCに対して刺激を送るパターンがいくつか存在します。ストレスなどによる大脳を介する場合や、トラマールやとアラセットのような薬物によるCTZ(化学受容器引き金帯)を介した場合、消化管からの刺激による場合などがあります。

    このような刺激がVCに届くことで吐き気を催します。

    制吐剤は消化管の運動を亢進して、胃内に飲食したものが停滞しないようにすることでVCへの刺激を起こさないように働いたり、CTZからVCへの刺激が届かないように働くことで吐き気を抑えます。

    制吐剤の使い方

    用量用法

    ドンペリドン

    錠剤、OD錠、散剤

    成人の場合

    通常、ドンペリドンとして1回10mgを1日3回食前に服用してください。

    *レボドパ製剤投与時にはドンペリドン として1回5~10mgを1日3回食前に服用してください。

    *年齢・症状により変わります。

    小児の場合

    通常、ドンペリドンとして1日1.0~2.0mg/kgを1日3回食前に分けて服用してください。

    *年齢、体重、症状により変わります。

    *1日投与量はドンペリドンとして30mgを超えないようにします。

    *6才以上の場合はドンペリドンとして1日最高用量 は1.0mg/kgを限度とします。

    坐剤

     3才未満の場合、通常ドンペリドンとして1回10mgを 1日2~3回直腸内に投与してください。

    3才以上の場合、通常ドンペリドンとして1回30mgを1日2~3回直腸内に投与してください。

    *年齢、体重、症状により変わります。

    DS

    通常、ドンペリドンとして1日1.0~2.0mg/kgを用時水で懸濁し、1日3回食前に分けて経口投与してください。

    *年齢、 体重、症状により変わります。

    *1日投与量はド ンペリドンとして30mgを超えないようにします。 

    *6才以上の場合はドンペリドンとして1日最高用量 は1.0mg /kgを限度とします。

    メトクロプラミド

    錠剤、散剤、シロップ

    通常、成人は1日、塩酸メトクロプラミドとして10〜30mgを2〜3回に分け、食前に服用してください。

     

    *年齢・症状により変わります。

    *小児では錐体外路症状が発現しやすいため、過量投与にならないよう注意する必要があります。

    飲み忘れたときの対応

    ・気がついた時点で1回分を服用してください。

    ・気がついた際の時間と次に飲む時間の間隔が短い際は、飲み忘れたお薬は服用せず、次に服用する時間に1回分を服用してください。

    ・2回分を一度に服用することはしないでください。もしも多く服用してしまった場合、医師または薬剤師に相談してください。

    服用の仕方

    錠剤・細粒

    コップ1杯の水もしくはぬるま湯で服用してください。

    OD錠(口腔内崩壊錠)の場合

    唾液や少量の水で溶けるお薬になっています。口の中に入れて唾液で溶かして服用することもできますし、口の中で溶かさずに通常通りお水やぬるま湯で服用することもできます。

    DS(ドライシロップ)の場合

    水に溶かして服用してください。服用しにくい場合は水ではなくチョコアイスやココアなどで服用もできます。

    シロップ剤の場合

    服用前に容器を軽く振ってください。指示通りの量を計量カップで測り服用してください。

    坐剤の場合

    なるべく排便を済ませてから挿入するようにしてください。

    先端の尖っている方から挿入してください。挿入しにくい場合はオイルなど塗るとそ挿入しやすくなります。

    制吐剤の注意事項

    ・眠気やめまい、ふらつきなどが現れることがありますので、自動車や自転車の運転、高所での作業など危険な作業はしないように注意してください。

    ・女性の場合、不妊や生理がこなくなる・遅れることがあります。男性では女性化乳房という乳房の発育が認められることがあります。このような症状が現れたらすぐに医師・薬剤師に相談してください。

    副作用

    共通

    めまい・たちくらみ、冷や汗、呼吸困難、喉頭浮腫、じんましん [ショック、アナフィラキシー]

    意識が薄れる、けいれんが起こる [意識障害、痙攣]

    メトクロプラミド

    嚥下困難、頻脈、発汗 [悪性症候群]

    口の周囲の持続的不随意運動 [遅発性ジスキネジア]

    ドンペリドン

    手足のふるえや筋肉のこわばり、首のねじれやつっぱり、眼球が上を向く [錐体外路症状] ??

    全身がだるい、食欲がない、皮膚や白目が黄色くなる [肝機能障害、黄疸]

     

    [ ]で示した副作用が現れる際に、最初に現れる症状になります。

    このような症状が出た場合には、すぐに医師または薬剤師に相談してください。

    小児への投与

    ・小児では錐体外路症状が発現しやすいです。特に、脱水や発熱している時には注意するようにしてください。

    妊婦・授乳婦の方へ

    ・妊婦または妊娠している可能性がある人、授乳婦は医師に相談してください。

     

    *ドンペリドンの場合は妊婦またはは妊娠している可能性のある人は投与できません。

    *メトクロプラミドの場合は投与ができない訳ではありませんが、妊娠していること、授乳中であることは必ず医師・薬剤師に伝えるようにしてください。

    複数の医療機関を受診されている方へ 

    ・複数の医療機関を受診する場合や、薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずこの薬を飲んでいることを医師または薬剤師に伝えてください。

    保管方法 

    ・お子様の手の届かないところに保管してください。

    ・温度が高い環境、直射日光や湿気を避けてください。

    ・薬が残ってしまった時は、保管はせずに廃棄するようにしてください。

    山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックの処方箋

    当院では門前薬局の椿メディカル様を中心に、各薬局様で取り換えていただくことのできる処方箋を発効しております。ご自分のかかりつけ薬局にて、必ず3日以内に引き換えてもらいましょう。3日を過ぎるとお薬に変えてもらえなくなってしまいます。お気を付けください。

    治療費

    現在の薬価(2021年10月時点)

    1割負担2割負担3割負担
    先発品約***円約***円約***円
    後発品(ジェネリック)約***円約***円約***円

    まとめ

    嘔吐がなんで起こるのか、制吐剤はどのように吐き気を抑えるのかがわかったと思います。

     

    吐き気がどのように起こるのかによっても使用するお薬は変わってきます。

    ここで紹介した制吐剤は消化管が関係する吐き気やトラマールなどのオピオイドに分類される痛み止めを使用した時に服用するお薬です。

     

    生理不順や女性化乳房のように副作用が発現していても相談しにくい副作用も稀に起こりますが、この薬を服用していれば誰しもが起こりえる副作用になります。

    安全に有効に使用していただくために、薬剤の変更など一緒に解決していきますので、医師や薬剤師に相談するようにしてください。

    監修薬剤師・医師

    1. 仲上 大貴(なかがみ だいき): 薬剤師…志薬塾塾長(https://haru001.wixsite.com/kaeru/blank-2
    2. 小山 翔平(おやま しょうへい): 日本整形外科学会 認定専門医…おやま整形外科クリニック 院長

    山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックの院長紹介

    氏名: 小山 翔平(おやま しょうへい)
    出身地: 山形県寒河江市
    資格: 日本整形外科学会 認定専門医