リカンベントバイク

リカンベントバイク

山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックのリハビリ機器説明


リカンベントバイクとは

椅子に背もたれが付いていて、安心して使用できる有酸素運動マシン

リカンベントバイク

エルゴメーターの一種でもあるリカンベントバイクは、椅子に背もたれが付いている有酸素運動マシンです。

その運動による効果はエルゴメーターと概ね同じですが、背もたれがあるため姿勢が安定しやすいことが特徴です。そのため、リハビリ中の方や体力低下のある高齢者でも、長時間の有酸素運動が可能です。

当院で使用するリカンベントバイクは足元が空いているため乗り降りがしやすく、手すりの把持またはチェストベルトにより心拍数の計測が容易な設計となっています。そのため、どなたでも安全・快適にご利用いただけます。

適応

以下の方々にも安全に有酸素運動を行なっていただけます。

・整形外科疾患により歩行時に痛みを有する方

・脳血管疾患により歩行が困難になっている方

・血圧が下がりやすい方

・体力低下により転倒リスクが高い方

背もたれがあり姿勢が安定するリカンベントバイクは、アップライト型のエルゴメーターよりも身体に負担をかけずに有酸素運動が可能です。

効果

・生活習慣病の予防

・認知機能の低下の予防

・脂肪燃焼による肥満の改善

・心肺機能の強化

・下肢筋力強化

使用方法

・背もたれに背中をしっかりとつけ、ペダルに足をのせます。最大に脚が伸びるポイントで軽く膝が曲がる位置にシートを調節します。その状態からペダリングを開始します。

<運動負荷の目安>

運動強度を測る方法には以下のようなものがあります。いずれかの方法を利用し、安全で効果的な運動を行いましょう。

・目標心拍数

エルゴメーターは脈拍数をモニタリングできるため、目標心拍数を設定して運動を行うことができます。有酸素運動の目安は、最大心拍数(220-年齢)の50%~60%ですので、最大心拍数から目標心拍数を計算して実施しましょう。

・M E Ts(メッツ)

十分な体力を有する高齢者の場合、健康づくりのために3メッツ以上の運動を含めた身体活動に取り組むことが望ましいとされています。エルゴメーターの場合30〜50Wattの運動が3.5 M E Tsに相当します。モニターに表示されるWatt数を確認しながら運動を行いましょう。

・Borg scale(ボルグスケール)

 Borg scale(ボルグスケール)は、運動中に自覚される疲労度を数字で表す方法です。6~20の15段階で疲労を表し、数字が低いほど「楽」、高いほど「きつい」となっています。有酸素運動は9の「かなり楽」から13の「ややきつい」の範囲内で行うと良いとされています。

注意点

・椅子の位置調節をしっかり行わないと、姿勢が崩れてしまい運動の効果が最大限に発揮されません。

・運動後は動作を急にストップせずにゆっくりとペースを落としクールダウンします。運動によって血行が良くなった状態なのに、急に止まってしまうと血圧が急激に下がってしまい貧血のような状態になることがあるので注意が必要です。

監修医師

  1. 小山 翔平(おやま しょうへい): 日本整形外科学会 認定専門医…おやま整形外科クリニック 院長

山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックの院長紹介

氏名: 小山 翔平(おやま しょうへい)
出身地: 山形県寒河江市
資格: 日本整形外科学会 認定専門医