山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックのお薬説明
アルツとは
関節液に多く含まれているヒアルロン酸を製剤としたものです。
アルツの作用・効果
骨と骨を繋いでいる関節には軟骨や関節液が存在しています。
そして、この関節液内に含まれているのがヒアルロン酸になります。
関節液は軟骨がすり減るのを防いだり、運動時の衝撃を吸収する役目があります。
変形性膝関節症や関節リウマチでは関節液中のヒアルロン酸が減ってしまい、関節に痛みが生じてしまいます。
アルツのようなヒアルロン酸製剤を注入することにより痛みや炎症、更なる軟骨のすり減りを抑え、関節の動きを改善していきます。
アルツは変形性膝関節症、関節リウマチのほか、四十肩や五十肩と言われる肩関節周囲炎の痛みにも使用できます。
なお、ヒアルロン酸注入による上記の効果は短期的なものになります。
・緑の文章の参考ホームページ
https://maniwa-seikei.com/%E9%96%A2%E7%AF%80%E5%86%85%E6%B3%A8%E5%B0%84
・ピンクの文章の参考ホームページ
http://www.kaken.co.jp/mamechishiki/hyaluronan/H7/contents07.html
・紫の文章の参考ホームページ
https://hiza-itami.jp/knee/conservative.html
アルツの使い方
用量用法
変形性膝関節症、肩関節周囲炎に用いる場合
通常、1週間に1回、連続5回膝関節腔内または肩関節内に注射します。
*症状や効果発現状況により投与回数は変わります。
関節リウマチに用いる場合
通常、1週間に1回、連続5回膝関節腔内に注射します。
*症状や効果発現状況により投与回数は変わります。
その他
・この製剤は関節内に投与します。投与部位に皮膚疾患や感染が認められる場合は注意が必要になります。
・アルツのようにより症状が回復しない場合、アルツの投与は5回が最高投与回数となります。
アルツの注意事項
・関節リウマチに関しては、アルツによる治療は痛みの原因を取り除くものではないです。
リウマチに対するお薬と併用することが基本になります。
・膝関節痛の場合、炎症が悪化する可能性があるため、炎症を抑えてからアルツを投与することもあります。
・投与したあとは安静にしてください。注射した部位が痛むことがあります。
・注射した場所は清潔に保つようにしてください。
副作用
・めまい、顔面蒼白、意識消失 [ショック]
[ ]で示した副作用が現れる際に、最初に現れる症状になります。
このような症状が出た場合には、すぐに医師または薬剤師に相談してください。
妊婦・授乳婦の方へ
・妊婦または妊娠している可能性がある人、授乳婦は医師に相談してください。
複数の医療機関を受診されている方へ
・複数の医療機関を受診する場合や、薬局などで他の薬を購入する場合は、必ずこの薬を飲んでいることを医師または薬剤師に伝えてください。
山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックの処方箋
当院では門前薬局の椿メディカル様を中心に、各薬局様で取り換えていただくことのできる処方箋を発効しております。ご自分のかかりつけ薬局にて、必ず3日以内に引き換えてもらいましょう。3日を過ぎるとお薬に変えてもらえなくなってしまいます。お気を付けください。
治療費
現在の薬価(2021年10月時点)
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
先発品 | 約***円 | 約***円 | 約***円 |
後発品(ジェネリック) | 約***円 | 約***円 | 約***円 |
まとめ
関節に本来存在するヒアルロン酸を製剤としたお薬であることがわかったと思います。
また、肩や膝の関節の炎症による痛みを和らげるお薬は沢山あり、その中の1つとしてアルツがあります。アルツは短期間の効果を期待しているためこのお薬が効かなくなったからといって、痛みを和らげるお薬がないわけではありません。
症状やご自身の生活状況などをしっかりと伝え、適切に治療を行っていきましょう。
監修薬剤師・医師
- 仲上 大貴(なかがみ だいき): 薬剤師…志薬塾塾長(https://haru001.wixsite.com/kaeru/blank-2)
- 小山 翔平(おやま しょうへい): 日本整形外科学会 認定専門医…おやま整形外科クリニック 院長
山形県寒河江市の整形外科 おやま整形外科クリニックの院長紹介
氏名: 小山 翔平(おやま しょうへい)
出身地: 山形県寒河江市
資格: 日本整形外科学会 認定専門医