「肩こり」のリハビリ

肩こりの原因には

• 長時間のデスクワーク
• スマートフォンの使用
• 重労働
• 同一姿勢の保持
• 頭部の位置の不良姿勢

など様々な要因が考えられます。

頭部の重さは体重の約10％の重さがあると言われており、頭部の位置が前方にあるとそれを支える頸部・肩の筋肉には相当の負担がかかります。後頭部の筋肉に負担がかかり筋肉が硬直すると後頭部に存在する後頭神経を圧迫し、痛みや重苦感を感じるようになります。

リハビリでは

• 姿勢
• 疼痛部位
• 疼痛の種類
• 頚部から肩にかけての関節可動域および筋力

などを評価した上で治療していきます。

運動療法として頸部筋および肩甲帯周囲筋のストレッチや自動運動を実施します。特に

• 僧帽筋
• 板状筋
• 後頭下筋

が硬直していることが多く、重点的に介入していきます。

また、肩こりには肩甲帯の機能不全が伴う場合があります。

• 鎖骨下筋
• 小胸筋
• 大胸筋の短縮
• 前鋸筋
• 僧帽筋の下部線維
• 菱形筋

の弱化により巻き肩になってしまうことで猫背を助長してしまうことが考えられます。

診察やレントゲンでストレートネックがみられる場合には、

• 不良姿勢
• 頸部の筋肉の硬さ
• 関節の動きの硬さ
• 胸骨の皮膚の硬さ

などが症状として出てまいります。胸鎖乳突筋や斜角筋など個別のストレッチや胸骨周囲の皮膚のストレッチなど実施していきます。また頭部の位置を支える筋肉が弱化している場合は自動運動で収縮を促します。

肩こりは、眼の使用と強く関連します。

• パソコン
• スマートフォン
• テレビ

など視線を固定的に使うことや長時間の眼の使用で、眼（毛様体筋・外眼筋）や頭頸部（眼輪筋・側頭筋・後頭前頭筋・後頭下筋）の筋肉が硬直してしまいます。

その場合には、上下左右への眼球運動を定期的に行うことや遠くのものを見る時間を確保することが有効です。また眼の周りや頭部全体のマッサージにて筋を緩め、血流を促進させることが重要となります。

ストレッチや運動療法に加えて、

• 疼痛緩和
• 末梢血液循環の改善
• 筋スパズムの改善

を期待して、必要に応じて物理療法も実施していきます。

肩こりにあわせて合わせて頭痛が伴う場合には自律神経を整うトレーニングも紹介します。

また、慢性疼痛のリハビリでは、セラピストに実施してもらうリハビリ（治療）よりも、患者様自身で行うリハビリ（自主トレ）が重要であり、自己管理していくことが効果的と言われております。自宅でできるエクササイズの指導を同時に行い、頻回に自主トレを行いましょう。

おやま整形外科クリニックでは医師の診察で必要と判断された場合にリハビリ行うことができます。リハビリは運動療法と物理療法に分かれます。”運動療法”では歩き方、関節の曲げ伸ばし方法などを、理学療法士をはじめとしたリハビリスタッフが温かく・丁寧に訓練させていただきます。”物理療法”ではマッサージ、衝撃波、超音波、電気、レーザーなど、最新の治療機器を用いて施術します。

またこれらの治療に使用する器具・機械は、インターリハ株式会社様ご協力のもと、国内・海外のメーカを問わずプロ野球チーム・プロサッカーチームも採用している最新の治療機器を準備・輸入しております。

スタッフもリハビリ室・リハビリ器具も最新鋭で最高の環境を整えておりますので、是非当院でのリハビリをご検討ください。

おやま整形外科クリニックでの治療費の例

※上記はあくまで一例です。患者さまのご年齢・レントゲンの必要撮影枚数・処方箋の内容・リハビリの内容などにより、前後することがございます。ご理解いただけますと幸いです。

おやま整形外科クリニック YouTube チャンネル: おやま整形外科クリニック

「肩のリハビリ」より

1. 日塔 善之（にっとう よしゆき）: 日本理学療法士協会 認定理学療法士…おやま整形外科クリニック リハビリ部長
2. 小山 翔平（おやま しょうへい）: 日本整形外科学会 認定専門医…おやま整形外科クリニック 院長

氏名: 小山 翔平（おやま しょうへい）
出身地: 山形県寒河江市
資格: 日本整形外科学会 認定専門医